

住み継ぎの家・2
築38年の住み継ぎリノベの事例です。
リノベの前は、和室8畳の続き間と床の間と書院、広縁を持つ
リノベの前は、和室8畳の続き間と床の間と書院、広縁を持つ
地域の典型的な母屋の間取りでした。
以前のDKと茶の間は独立していて
以前のDKと茶の間は独立していて
和室の続き間はお客様用や冠婚葬祭用としてあまり使用しないのが
先代ご家族の住まい方。
世代交代をきっかけに、寒かった北側DKは納戸として
世代交代をきっかけに、寒かった北側DKは納戸として
南側の暖かな和室の続き間を
広縁も含めてLDKとして計画し直しました。
オープンキッチンで窓の外の景色を見ながら家事をして
オープンキッチンで窓の外の景色を見ながら家事をして
家族の居場所もソファやダイニングテーブルと
少しづつ距離をおきながら取ることができました。
スケルトン(骨組みを露出すること)に解体することで、耐震補強をしながら窓の交換や断熱施工をすることが可能になり
スケルトン(骨組みを露出すること)に解体することで、耐震補強をしながら窓の交換や断熱施工をすることが可能になり
安全で冬暖かく、夏涼しい、LDKにすることができました。
また、柱や長押や建具といった和室独特の意匠を残すことで、
新築では味わうことのできない深みのあるデザインにもなっています。

オープンキッチンからの眺め。以前の広縁をLDKの空間に取り込むことで、
広がりを確保している。
窓の外を眺めながら、家事をして家族との会話もできる。

耐震補強のための壁も和室だった趣きを残すようにして
なんとなくリビング側の空間を仕切っている。
家族が居場所を確保しながら会話ができる様子を感じていただけたらと思います。

床の間をTV置場にして、神棚や書院は残してデザインし
書院からもキレイな光が差し込んで、ソファで寛げる素敵な場所になりました。

欄間を残すところと、取り払うところを分けることで、LDKの雰囲気を変えることができました。欄間があると光の反射が少し抑えられて落ち着いた雰囲気になります。

玄関ドア、床タイル、玄関収納をリフォームすることで、家がすべて変わったかのような印象を持つことができます。

寝室として使用されていた小さめの和室は、そのまま残して将来は茶室として使用することも考えています。

半畳の床の間も季節の設えが楽しみになります。

杉のミガキ丸太と黒漆の襖と手掛けの意匠。
和室の意匠は、コントラストが美しいです。